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2011年9月
レッチェ
朝方何度か目を覚ますものの、バルコニーの窓からは内側の木の扉のせいで外の様子がうかがえなくて、時間がわからないまま寝たり起きたりを繰り返して7時頃に本格的に起床。今日はローカル線に乗ってイタリア最東端の地、かかとの先っぽ、オートラントへ日帰り観光に出かけます。
Italia Lecce
左は昨日ツーリストインフォメーションでもらった時刻表。
オートラント行きの列車の時間を問い合わせる人が多いのか、あらかじめプリントして切り分けられた時刻表の束が用意されていました。
今日は9時43分の列車でオートラントを目指します。
列車の時間からすると早めに朝食を済ませたいところですが、朝食の開始が8時半とのこと。部屋でいろいろ準備をして、8時半になるのと同時に朝食へ。場所は同じフロアの別の部屋。 Palazzo Rolloはホテルではないのでレストランというのは無くて、ダイニングルームでテーブルを囲んで思い思いに食事をとるスタイル。
Italia lecce PALAZZO ROLLO
写真の部屋の奥がダイニングルーム。人の家に勝手に上がり込んだ感があって、ついそろ~りと歩いてしまいます。
ダイニングルームには大きめのテーブルが有ってみんなでそれを囲む方式。
メニューはトーストとクロワッサン、ヨーグルトとコーンフレーク、あとコーヒーとミルクといった簡単なもの。
Italia lecce PALAZZO ROLLO
Italia lecce PALAZZO ROLLO
部屋に入るとすでに二組の夫婦とお一人様の女性が食事中。空いてる席に腰掛けて食事を始めるものの、旅先で誰とでも仲良くなっちゃうタイプではないので、なんだか少し居心地が悪い。
早々に切り上げて部屋に戻って出発準備。気がつけばそろそろ出かけないと列車に乗り遅れそうな時間になっているのですが、こんなときに限ってトイレの流れが悪くて朝のお勤めの成果が流れてくれない!やきもきしながら水がたまるのを待ってもう一度流してみたところ今度はきれいに行ってくれました。この部屋のトイレはほんと水がたまるのが遅くて、2番手に回ると大変です。この後も滞在中何度もこれに苦しめられました。
Italia Lecce station
ホテルを出て途中何度も道を間違えながらもなんとか時間までにはレッチェ駅に到着。写真はレッチェ駅。
駅に入った所にある切符売り場をスルーしてそのまま奥へ。事前調査によるとオートラント行きの切符はホームの途中にあるスド・エスト鉄道(FSE)の切符売り場で買うらしい。
ホームの端の方で切符売り場を発見。緑の看板が目印。
カウンター越しに「オートラント 、ドゥエ!」と言えば買えます。
片道一人3.2ユーロ。
切符を買ったら黄色い自動検札機で日付と時間を刻印するのをお忘れなく。
Italia Lecce station
Italia Lecce station
オートラント行きの列車は6番ホームからの発車。6番線のホームは、1番線のホームからいったん階段を下りて4-5番線のホームに出て、そこから線路を歩いて渡ったところ。ホームはすでに結構な人だかりで、しばらくして到着した列車は超オンボロ!そして落書きし放題。
Italia Lecce station
Italia Lecce station
特にアナウンスがあるわけでもないので、これが本当にオートラント行きかも定かでないまま、前の人に続いて列車に乗り込みます。でも不安なのは自分だけでは無いようで、ピンクのTシャツのイタリア人女性も駅員に「オートラント?」と確認してたりします。
列車内は外観と同様にかなりオンボロ。結構な人数が乗り込んだように見えましたが、ちょうどみんな座って行けるぐらいの混み具合。
Italia lecce
レッチェを出発してしばらくすると、車窓からは見渡す限りのオリーブ畑。
オートラントへは、途中のマーリエ(MAGLIE)で乗換が必要らしいけれど、駅のアナウンスとかがあるわけではないので少し心配。Google Mapで現在地を確認しながら行けばなんとかなるでしょう。
いくつかの駅を過ぎて、まだMAGLIEには着いていないのに皆が列車を降り始めています。あれ?乗換はMAGLIEだよね?どうしたものかと思っていたらレッチェで見かけたピンクのTシャツの女性も降りようとしているので慌てて後を続きます。このとき社内にいた車掌に「オートラント?」と聞いてみると隣の列車を指差して「あっちだ」のサイン。どうやらここでも乗り換えるらしい。
列車を降りた向かい側には相変わらずオンボロの別な列車が停まっていて、ほとんどの人がそれに乗り込んで行くので、自分もそれに続きます。ピンクのTシャツの女性も乗り込んだのを確認。うん、間違いない。
ちなみにここはZollin駅。Google Mapが無かったらきっとここをMAGLIEだと勘違いしていたことでしょう。
Zollinを列車が出発しても車窓の景色は相変わらず一面のオリーブ畑。マテーラ~オストゥーニ間の酪農地帯とはずいぶん趣きが違います。
しばらくしてMAGLIEに到着。ここで再度乗り換え。
今度の列車はちゃんとオートラントの表示が出ていて一安心。ピンクのTシャツの女性が乗り込んだのも確認。列車もちょっとましになって、落書きの無い普通の車両。
Italia Maglie
Italia Maglie
Italia Maglie
革張りのシートに腰掛けて外を眺めますが、周りには相変わらずのオリーブ畑が続きます。
出発から1時間ほどで終点オートラントに到着。
駅に降りたのは全部で10人ほど。どこに乗っていたのか、自転車も数台。
Italia Otranto
Italia Otoranto
どういう地形かわかりませんが、列車のホームは駅舎の2階。階段を下って外へ出ると、駅前には何も無し。Google Map片手にとりあえず海の方に向かってみましょう。
道を一本渡るところでスーパーマーケットを発見。
Italia Otranto
Italia Otoranto
ペットボトルの水を調達した後、小さな八百屋の脇の細い路地を下ってしばらくすると目の前にアドリア海が!
Italia Otranto
イタリアで一番水のきれいな海水浴場として夏の間は海水浴客でにぎわうというオートラントのビーチ、9月下旬ともなると人もまばら。でも今日は天気もよくて9月とは思えない絶好の日光浴日和。
Italia Otranto
海沿いを右に進むと旧市街。城壁で囲まれた街の門をくぐるとそこには中世の街。
Italia Otranto
Italia Otranto
Italia Otranto
まずはプーリア州で最大というカテドラーレへ。これはロマネスク様式と言うのですね。
床には一面モザイクがびっしり。こちらはヨーロッパ最大とのこと。へたうま。
奥の部屋にはオートラントの戦いの殉教者達の遺骨が納めらています。
地下の礼拝堂もお忘れなく。
Italia Otranto
Italia Otranto
カテドラーレを出てカステッロ方面へ。城ではダリ展が開催中。でもここまできてダリに時間を使う気はないので中には入らず左の階段を上ると城塞の見晴らし台(Bastioni Pelasgi)。ここからはオートラント港を一望できます。
Italia Otranto
Italia Otranto
Italia Otranto
街をだいたい一回りして、ちょっと歩き疲れたので時計塔の前の広場でベンチに腰掛けてちょっと休憩。そして、そろそろお昼。ランチは海沿いのレストランにすることにして、旧市街をあとにします。
途中、お土産屋さんやサンダル屋さんを物色。
下の写真の毒々しい色のものは、いろんな味のタラッリ。
Italia Otranto
Italia Otranto
Italia Otranto Cala dei Normanni
旧市街を出て海沿いの道を戻る途中、ビーチ側のレストランでランチ。
お店の名前はCala dei Normanni、肩書きはピッツェリア/トラットリア。
Italia Otranto Cala dei Normanni
ちょっと時間が早めだったせいか、まだお客さんは誰もいなくて、お店の人達も準備中的な雰囲気。店に入るとカメリエーラが外の席にするか中の席にするか聞いてきますが、今日は風がちょっと強いので中の席を選択。
Italia Otranto Cala dei Normanni
お客のいない外のテーブルでは従業員が何かの料理の仕込み中。
このレストランは写真ではわかりにくいですが窓の外はすぐ海です。本当に海っぺたにあって、夏の天気のいい日なら外の席は最高なんでしょうが、今日は中にしてよかったです。風のせいで波も高くて、外の席はばしゃんばしゃんと水をかぶっておりました。
Italia Otranto Cala dei Normanni
さてオーダー。まず飲み物はプロセッコ。
アンティパストは、前菜の盛り合わせ(8ユーロ)とカプレーゼ(7ユーロ)。メインにはタコ(Polipo Pignata/8.5ユーロ)とシーフードのグラタン(Gratino/11ユーロ)。
Italia Otranto Cala dei Normanni
Italia Otranto Cala dei Normanni
Italia Otranto Cala dei Normanni
Italia Otranto Cala dei Normanni
カプレーゼは鉄板ですね。どこで食べてもたいていおいしい。アンティパストミストもすっかり定番化。
タコのPignataはちょっと懐かしい感じの味。おでんのタコもこんな味だものね。
シーフードのグラタンは、普通に日本式のグラタンかと思ってオーダーしたらこんなん出ました。パン粉焼きですね。これはこれで美味しいですが気持ちはちょっと複雑。帰ってグラタンをwikiで調べたら「料理の表面を多少焦がす料理」とのこと。納得。
ゆっくり食事を楽しんでいたら、帰りの列車の時間にあまり余裕が無くなったので急ぎ足で駅へ。さよならオートラント。
Italia Otranto station
なんとか時間前には駅に到着。切符を買って、黄色い検札機を通して、ホームに出てみると、まだ列車は到着していません。
Italia Otranto station
駅に有った時刻表を見て再度時間を確認。
14:09の列車に乗る予定。
しかし定刻になっても列車が来る気配は無し。
10分ぐらい過ぎた頃、チンチロリン、チンチロリンというベルの音が鳴って、しばらくするとようやく列車が到着。
列車に乗り込む際、車掌(たぶん)に「レッチェ?」と聞いたら、うんうんと大きく頷いてくれたので、この列車で間違いなさそうです。
Italia Otranto station
列車は10分遅れでオートラントを出発。
ここで気になるのが上の時刻表。MAGLIEでの乗換時間が2分しかない。
MAGLIEからの列車は、遅れて発車したオートラント発の列車を待っていてくれるのだろうか...
Italia MAGLIE station
MAGLIEに着いて列車を降りて、ホームを見渡すもレッチェ行きの列車はいません。でもさっきの車掌さんも含めて、他の乗客達もホームで待っているところをみると、どうやら列車はまだ来ていないのかも。しばらくすると駅員も数人出てきて車掌さんと歓談したりしながら列車を待っている様子。
しかし待てど暮らせど列車は来ない。そのまま20分ぐらい待った頃に、駅員とオートラントから来た車掌さんが荷物を持って駅舎に入ってしまったのを見て、ようやく乗換に失敗したことを理解。ていうか、車掌も駅員も20分間何を待っていたのだろう?
時刻表通りだとすると、次の列車が来るまでにはあと1時間近く有るので、いったん駅舎に入って待ち合いベンチで待機。
Italia Maglie station
この隙にMAGLIE探検にでも出かけたい気もするけれど、時刻表通りに列車が来ない可能性もあるので、駅を離れることもできません。駅前の道をちょっと歩いてみた限りでは、特に面白いものもなさそうでしたが。
この時間は駅のバールも開いていなくて、飲み物も買えないし、何もやることが無いまま檻の中の熊のように、うろうろしながら列車を待つだけ。
3時半になってようやくバールが開いたので、水を購入。するとしばらくして列車が到着。どうやらオートラント発の1本後の列車。
こんなことならオートラントでもっとゆっくりしてれば良かった。
続いてようやくレッチェ行きの列車が到着。待ち長かった。
帰りはZollin駅で乗り換えることも無くレッチェまで一直線。
行きはいくつか駅を飛ばしていたよう思うのですが、帰りはしっかり各駅停車。
Italia Lecce station
無事にレッチェに到着。駅を出てホテルに戻る途中、旧市街に入る手前にあったミニマートで部屋飲みビールやお土産用のお菓子類を調達。元々の予定では、オートラントから戻ったらレッチェ観光に出かけようと思っていたのですが、ちょっとお疲れ気味なので夜までこのまま休憩することに。
Italia Lecce
さて、夜です。今日のディナーは昨日見つけておいた店の一つ、「La Torre di Merlino」へ。サントロンツォ広場から南に進んで、サンタ・キアラ教会を過ぎたあたりのフェデリコ・ダラゴーナ通りには、たくさんの飲食店が軒を連ねていて、さながらフェデリコ・ダラゴーナ横丁とかフェデリコ・ダラゴーナ銀座といった感じ。
トッレ・ディ・メルリーノは通りに入ってすぐの右側。
Italia Lecce
外のテラス席はすでにほぼ満席。出迎えてくれたカメリエーレにテラスにするか中にするかを聞かれて、迷わず中と答えます。
店内の席に案内される途中「なんでテラスにしないの?テラスの方がいいのに」と聞いてくるので「タバコが嫌いなんだよ。外の席はみんな煙草を吸うからね」と説明。
中の席も雰囲気が有って悪くない。若いカメリエーレとカメリエーラが忙しそうに行き来しています。
注文はアンティパストにCaprese di mozzarella di bufala, pomodori e basilico(15ユーロ)ってカプレーゼは昼も食べたじゃんとお思いでしょうがプーリアで食べるチーズはおいしいんだもん。それとセコンドにFiletto di Chianina(ヒレステーキ、18ユーロ)とPetto d’anatra confit con salsa agli agrumi,insalatina aromatizzata al frutto della passione, asparagi glassati e foie gras(18ユーロ)とやけに長い名前ですが鴨肉のローストにフォアグラをのっけたもの。ワインはプーリア州のロゼ(20ユーロ)。メニューには2種類有ったのでカメリエーレに選んでもらいました。
Italia Lecce La Torre di Merlino
Italia lecce La Torre di Merlino
Italia Lecce La Torre di Merlino
Italia lecce La Torre di Merlino
Italia Lecce La Torre di Merlino
食後にビスコッティとデザートワインのサービス。小さなグラスのワインにビスコッティをひたひたして食べます。ワインはプリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア・ドルチェ・ナトゥラーレ。プーリア州のDOCGワイン。
最後にエスプレッソで〆て、気がつけば中もテラスも満席。店を出る頃には行列もできていました。
Italia Lecce
帰りに広場を通ったら、今日はライブやってました。
宿に戻って今日も部屋の下の店でジェラートを購入。買ったジェラートをいったん冷蔵庫に入れて、シャワーを浴びてから風呂上がりにジェラート。
オートラントへの日帰り旅行、満喫しました。イタリアで一番水のきれいな海水浴場、と言うほどでもない気もしますが、ヨーロッパ最大のモザイクの床とか見所もあって、なによりイタリア最東端の地と言う最果て感が旅人心を切なくさせてくれます。最初はローカル線を乗り継いで、はたしてたどり着けるのか不安も有りましたが、何とかなるもんですね。
さて明日はレッチェをじっくり観光の予定です。
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